ブルージェイズが苦手の4月を好発進 6年ぶりの勝ち越し

【ブルージェイズ7-5ツインズ】@ターゲット・フィールド

ジャスティン・スモークの4号ツーランなどで5点を先行したブルージェイズが、その後もツインズにリードを奪われることなく試合を進め、7対5で勝利を収めた。ブルージェイズは16勝12敗で4月を終了。ここ数年、春先の戦いに苦戦していたブルージェイズは、2012年以来6年ぶりに4月を勝ち越しで終えることになった。過去6年の3~4月の勝率がメジャーワーストの.409だったブルージェイズにとって、主砲のジョシュ・ドナルドソンを右肩の故障で欠きながら好成績を残したのは、チーム力の高さの表れと言っても過言ではないだろう。

ジョン・ギボンズ監督は「この1ヶ月の戦いを見てみると、我々はとても良い野球をしてきたと思うよ」と開幕1ヶ月の戦いを振り返った。ブルージェイズ打線は主砲を欠くなかでリーグ上位の得点力を発揮しており、ブルージェイズより多くの得点を叩き出しているのは同地区ライバルのレッドソックスとヤンキースだけ。「ドナルドソンが戻ってきたらチームはさらに良くなるだろうね」というギボンズの言葉は決して過大評価ではない。

4月の最終戦となった今日の試合では、5回までに6点の援護をもらったアーロン・サンチェスが6回4失点と今一つのパフォーマンスに終わったものの、今季2勝目をマーク。開幕から安定したパフォーマンスを続けている救援陣は、2番手のアーロン・ループに1失点が記録されたものの、ダニー・バーンズ、タイラー・クリッパードの防御率1点台コンビ、そしてクローザーのロベルト・オスーナの継投でリードを守り抜いた。打線はスモークとラッセル・マーティンが本塁打を放ったほか、4番に入ったヤンハービス・ソラーテも3安打1打点の活躍。ツインズ先発のランス・リンを5回6失点でノックアウトし、サンチェスに十分な援護点をプレゼントした。

現時点ではレッドソックスとヤンキースに先を行かれているものの、ギボンズが言うようにドナルドソンの復帰後に上位との差を詰めることは決して不可能ではないはず。今季のブルージェイズは、2強による優勝争いが有力視されていたア・リーグ東部地区を面白くする存在となりそうだ。

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