笑いと涙あり人情劇 地域住民が「村芝居」熱演

 相模原市緑区の地域住民でつくる「三ケ木青年会」(井上寿志会長)による村芝居が4月29日、同区三ケ木の三ケ木クラブで上演された。「津久井中央地区春祭り敬老会」のメイン演目で、約200人が笑いあり、涙ありの人情劇を楽しんだ。

 大正時代から続く伝統行事で、地域のお年寄りを招いて毎年行われている。青年会OBで市議の山口美津夫さんが脚本を毎年書き下ろし、振り付けや小道具、音響まで青年会のメンバーが手掛けてきた。

 今回は30代から60代までの11人が出演し、3月上旬から練習を重ねてきた。演じたのは旅の途中で三ケ木地区を訪れた水戸黄門の弟の一行が、悪事を暴いて悪代官を懲らしめるストーリー。地元の地名や店の名前が登場し、出演者同士が軽妙なやりとりを披露。刀を使った立ち回りや、母を思う子どもの気持ちがこもった熱演に観客から大きな拍手が送られた。 

地域住民による熱演が披露された村芝居=相模原市緑区

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