6色で描くアフリカ ティンガティンガ原画展 横浜で6日まで

 アフリカ・タンザニアで誕生した現代アートを展示販売する「ティンガティンガ原画展」が、横浜市中区の画廊ギャルリーパリで開催中だ。動物や自然を色彩豊かに描いた約200点と工芸品やコーヒーなどの食料品が並ぶ。6日まで。入場無料。

 ティンガティンガは故エドワード・サイディ・ティンガティンガが「絵画を通してタンザニアを紹介したい」と1968年に独学で描き始めた。バオバブの木やキリン、ライオンなどの動植物をモチーフに、6色のペンキを使って下絵なしで描く特徴がある。

 弟子たちが集う工房で画風を引き継ぎ、今年でアート誕生50年を迎えた。現地に居住し、アフリカ製品の輸入販売を行う島岡強さん(54)と妻の由美子さん(56)は、12年ほど前から日本で展覧会を開き、彼らを支援してきた。

 「土産物ではなくアートとして通用する作品を生み出すよう、意見を交わしながらやってきた」と強さん。約100人の画家たちから約40人の作品を選抜して展示販売している。

 由美子さんが現地で採集した民話に工房の画家たちが挿絵を描いた本「アフリカの民話集しあわせのなる木」(未来社刊、2160円)の出版記念展でもあり、原画を展示している。

 午前11時~午後7時(最終日は同5時)。3~5日は画廊前の野外でチャリティー販売も行う。問い合わせは同画廊電話045(664)3917。

島岡強さん(右)と童話集を手にする由美子さん=ギャルリーパリ

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