九州製鋼、佐賀工場で爆発事故

 九州地区の細物小棒メーカー、九州製鋼(社長・清本邦夫氏)の製鋼拠点である佐賀工場(佐賀県武雄市山内町)で4月29日午後11時ごろ、製鋼工場の地下ビット(5メートル×1・5メートル)で爆発事故が起こり、男性作業員が全身やけどを負って死亡。救助に当たった別の男性作業員もやけどを負った。

 佐賀工場は1日現在も操業を中止している。今月中旬から下旬にかけて操業を再開する可能性が高いものの、同工場では「火元と原因を調査しており、いつ操業を開始するかは未定」としている。

 武雄署や同工場によると、爆発が起こったのは電気炉に酸素を送るためのホースを収めた地下ビット。ホースから何らかの原因で酸素が漏れて引火した。電気炉などの主要設備の被害はなかったもようだ。同工場は夜間の生産体制で平日は日産450トン、土日祝日は同900トンのビレットを生産していた。

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