グレープカンパニーのイケメン芸人“陰と陽”東京ホテイソン・ショーゴとたける

サンドウィッチマン、永野、カミナリに続く“グレープカンパニー第4の伏兵”、それが東京ホテイソンだ。演技派のショーゴ(右)のボケに対して、「い~やっ」という導入口でブッ飛びながら全身でツッコむ、たける(左)。お笑い掲示板で出会った2人は、結成5年目。そろって顔面偏差値が高い20代だ。(Interview 伊藤雅奈子)

――SNSの相方募集で出会ったというのは、イマドキですね。

ショーゴ 今は増えたみたいです。『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で、“SNSで相方を見つけた芸人”みたいな特集があって、僕らはその先駆者みたいに取り上げられたんですけど、元祖はクールポコ。さんなんですよ。僕らの場合は、たけるが動画を上げてて、それを見て俺が「組もうかな」って連絡をした。

たける 僕は、今の前もSNSで出会った人と組んでて。養成所に行くという発想がなかったですね。お金がかかりますし、掲示板ならタダだし。

ショーゴ 俺はめちゃくちゃ根暗で、テンション上げてどうこうするタイプじゃないので、相方は明るいヤツがいいと思ってたら、イメージ通り、ただの明るい大学生ノリみたいなヤツが来た(笑)。

たける 確かにショーゴは、初めて会ったときに人の目を見てしゃべんない感じだった。でも、ネタはしっかり書けたんでね。

ショーゴ 当時はめちゃめちゃトガってて、自分以外はみんな敵だと思ってた。もともとNSC(※よしもとクリエイティブ・エージェンシーが運営するタレント養成学校)に通ってたんですけど、そこもケンカで辞めてるし。

――わかりやすい陽と陰ですね。

たける そうですね。僕は明るいけど、おもしろさが1ミリもない(笑)。お笑いはショーゴにイチから叩きこまれたんで、「はい、どうも~」っていう漫才師の入りだけで、4時間やらされた。

ショーゴ 「『なんでだよ!』の言い方も、違う」って。「“な”を上げてくれ」、「“よ”で切ってくれ」、「“いやっ”を入れてくれ」って、とにかくスパルタでしたね。

たける ネタ合わせに行くのが、毎回億劫でした。行ったら怒られての繰り返しで。

――最近、露出が増えたことで、モテるようになったのでは?

ショーゴ たけるですよ。俺は顔が怖いんで、闇を抱えてそうな腐女子がゴッソリ来ますけど、たけるの場合はガラパゴス化してるザ・モテ男(笑)。

たける 確かに学生のときは、モテたね。高校は、その地区じゃない外部から入ったんですけど、田舎だったというのもあって、「えらいイケメンが来たらしいぞ」って、女の子が毎日、教室に見にきてました、1か月間。でも、みんな気づくわけですよ、「そんなにイケメンじゃないぞ」と(笑)。

ショーゴ 性格は明るいし、身長も174㎝ほどでちょうどいい。カラオケもうまいし、服もおしゃれ。だから、女子はたけるに行きますよね。初キス、いつだっけ?

たける 13歳。小学生のときはラブレターを、一気に10通もらったことがある。でも、高校のその1か月間がいちばんうれしかったかな。で、言い訳じゃないけど、その後にしぼんでいったのは彼女ができたからで。その彼女も当時は大変だったみたい。女子からいろいろ言われたりして。それを別れた後に聞いた。

――好意を寄せていた女子から、嫌がらせをされていたと?

たける そうです。結局その彼女と4年半も付き合ったんで、モテるということはなかったですけど。

ショーゴ その別れた日に、ネタ合わせがあって。まっとうな人間だったら立ち直れないはずなのに、こいつはモテ男だから、「ひと晩泣いたら大丈夫だ」って。

たける 仕事と恋愛は違うから。

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