延長戦で点の取り合い 延長13回にソレアーが決勝3ラン

【ロイヤルズ7-6レッドソックス(延長13回)】@フェンウェイ・パーク

9回表一死走者なしの場面でアレックス・ゴードンがレッドソックスの守護神、クレイグ・キンブレルから起死回生の1号同点ソロを放って延長戦にもつれ込んだ日本時間5月2日のロイヤルズ対レッドソックスの一戦は、延長12回以降に両軍が点を取り合う熱戦となった。延長12回表にロイヤルズがジョン・ジェイの犠牲フライで勝ち越すと、レッドソックスはその裏にエドゥアルド・ヌニェスが3号ソロを放って同点。しかし、ロイヤルズは13回表にホルヘ・ソレアーの3号スリーランでリードを奪い、その裏のレッドソックスの攻撃を2点にとどめてなんとか逃げ切った。試合後、ロイヤルズのネッド・ヨスト監督は「我々は諦めず戦い続けただけだよ」と粘り強い戦いで勝利を手にした選手たちを称えていた。

ロイヤルズ先発のジェイコブ・ジュニスが6回2失点、レッドソックス先発のクリス・セールが7回2失点(自責点1)と好投し、8回終了時点でスコアは3対2。1点をリードしていたレッドソックスはキンブレルを投入し、この時点で試合は決したかに思われた。ところが、今季7度のセーブ機会を全て成功させていたキンブレルがゴードンに痛恨の一発を浴び、試合は延長戦に突入。レッドソックスは延長12回裏に同点に追い付き、延長13回裏にも2点を返す粘りを見せたものの、ソレアーにスリーランが飛び出したロイヤルズに軍配が上がった。

ヨストは「どんなに困難な状況でも、諦めずに戦い続けるのが我々のチームの持ち味なんだ。選手たちを見ていて、とても誇らしく感じたよ」と強豪・レッドソックスを相手に粘り強く戦った選手たちを称賛。決勝弾のソレアーも「勝つことができて嬉しいよ」と喜びを口にした。3点を勝ち越した直後の延長13回裏は「バーチ(・スミス)に1イニングを任せるつもりだった」そうだが、一死一、二塁のピンチとなったところでブライアン・フリンを投入。「勝ちたかったから、打者との相性を考慮してフリンを投入したんだ」とヨストの勝利への執念が実った一戦となった。

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