ジェフレスが好リリーフ ブリュワーズが接戦制し2連勝

【ブリュワーズ7-6レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

ブリュワーズ4番手のジェレミー・ジェフレスは、1点リードの8回裏一死一、三塁という一打同点、長打が出れば逆転という大ピンチでマウンドに上がった。打席にはレッズの主砲、ジョーイ・ボットー。ブリュワーズベンチは同点までは覚悟していたに違いない。ところが、ジェフレスはボットーを4球で見逃し三振に斬って取り、続くスコット・シェブラーを一塁ゴロに抑えてピンチを脱出。9回裏はレッズ打線を三者凡退に抑え、1点リードを守り抜いた。

前日にはジョシュ・ヘイダーが2回2/3を投げて8奪三振という史上初の快挙を成し遂げ、ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は「昨夜のジョシュ(・ヘイダー)は素晴らしかった」とヘイダーの好投を称えたが、「ジェレミー(・ジェフレス)が登板したシチュエーションはさらに厳しかった。試合の行方が懸かっていたからね。簡単な仕事ではなかったと思うよ。本当に素晴らしい仕事をしてくれた」とジェフレスの好リリーフを大絶賛。大ピンチを凌いだジェフレスには2016年以来2年ぶりのセーブが記録された。

ジェフレスの好リリーフもあって勝利を手にしたブリュワーズだが、楽な試合ではなかった。初回にトラビス・ショウとヘスス・アギラーの二者連続本塁打で3点を先制したものの、直後の1回裏に追い付かれ、ライアン・ブラウンの2点タイムリー二塁打、エルナン・ペレスの3号ソロなどで突き放しながらも、レッズに追いすがられる苦しい展開。それでも試合の主導権を渡さず、最後までリードを許さないまま勝利を収めたのは、チーム力の表れであると言えるだろう。

クリスチャン・イェリッチやロレンゾ・ケインを獲得し、ポストシーズン進出の有力候補の一つに挙げられるようになった今季。ここまでは地区最多タイの貯金5をマークし、期待通りの戦いを続けている。4球団が0.5ゲーム差以内にひしめく大混戦の地区となっているが、今日のような苦しい試合をしっかりモノにしていけば、歓喜の秋に近付くことができるはずだ。

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