横浜市は、市内の2017年の観光集客実人数と観光消費額を発表した。観光消費額は3557億円(前年比11・3%増)で、調査を始めた09年以降で最高額となった。市観光振興課は景気の底上げが要因とみている。
市内宿泊施設や観光拠点の利用者延べ数、市観光動態・消費動向調査のデータを基に、横浜に観光で訪れた人数を推計。観光消費額は集客人数に平均消費額を掛けて算出した。
消費額の内訳は、宿泊が1567億円(前年比41・5%増)、日帰りが1991億円(4・7%減)。同課によると、ホテルや旅館に支払う宿泊費、土産などの購入費、コンサートや有料観光施設の入場料など全項目で支出額が増加していた。
集客実人数は3631万人(0・5%増)。内訳は、宿泊が462万人(7・7%増)で、日帰りが3169万人(0・5%減)だった。
市内で開催されたイベントの観光客数は1829万人で、前年から44・8%増えた。同課は「台風などの悪天候が横浜マラソンなどの秋のイベントを直撃したが、春の全国都市緑化よこはまフェアや、夏の『ピカチュウ大量発生チュウ!』が補った」と分析している。