ノーベル平和賞 メダルと賞状 8月、長崎で複製展示 ピースボートが発表

 核兵器禁止条約採択への貢献でノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の運営団体の一つ、ピースボート(東京)は2日、同賞のメダルと賞状の公式レプリカを8月に長崎県長崎市平野町の長崎原爆資料館で展示すると発表した。世界で核廃絶を訴える船旅事業の一環。
 同日、東京都内で記者会見したピースボートの川崎哲共同代表は「被爆者の努力と市民運動に対して平和賞が贈られた。核廃絶に向けて前に進んでいることを感じてほしい」と語った。
 ピースボートは長崎や広島の被爆者、一般客を乗せたクルーズ船で世界を巡り、寄港地で被爆証言会を開いている。今回は今月8日に平和賞のメダルと賞状のレプリカを載せ横浜を出航、24カ国を巡り、寄港地で展示撮影会などを開く。被爆地関連は広島市で広島原爆の日の8月6日まで2週間、長崎原爆資料館では長崎原爆の日の8月9日ごろから2週間展示する。
 その後10月下旬まで、核廃絶を目的とするイベントで公式レプリカの展示などを希望する団体には有料で貸し出す。問い合わせはピースボート(電03・3363・7561)。

長崎市で8月に展示されるノーベル平和賞のメダルと賞状の公式レプリカ=東京都新宿区、ピースボート事務局

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