5回途中6失点で今季初勝利ならず、3被弾で「パフォーマンスに疑問符」
カブスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)の本拠地ロッキーズ戦に先発し、4回1/3を7安打6失点(自責5)8奪三振3四球の乱調で3敗目を喫した。新天地で今季6試合に先発し、いまだ白星はなし。厳しい投球が続いているが、同僚は「信じている」と復活に期待を寄せている。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。
ダルビッシュは初回に主砲アレナドにセンターへの飛距離440フィート(約134メートル)の特大先制2ランを浴びると、2回には味方のエラーも絡んで1失点。3回には三盗を許すなど1死一、三塁のピンチを招き、カストロの三ゴロの間に4点目を奪われた。4回は3つのアウトをすべて三振で奪うなど立ち直ったかに見えたが、5回にはストーリー、アイアネッタにソロ弾を浴び、KOされた。
「シカゴ・トリビューン」は「ユウ・ダルビッシュが再び苦しみ、カブスはロッキーズに11-2で敗れる」とのタイトルで特集を掲載。この日の投球について「不振が続くダルビッシュだが、またしても試合の中盤以降まで投げることができないという傾向は続いてしまい、大物FA選手が5回を投げきれなかったのはここ6先発で4度目となった」と伝えている。
今季から6年総額1億2600万ドル(約138億円)の大型契約で加入したダルビッシュだが、結果が出ていない。記事では「アレナド、ストーリー、アイアネッタの3選手に文句なしのホームランを浴びたダルビッシュのパフォーマンスには疑問符がつき、本拠地のファンからはブーイングも浴びせられた」と、地元ファンの厳しい反応についても記している。ただ、チームメートは実力者が立ち直ることを辛抱強く待っているようだ。
マドン監督は「各球種の質」が課題と指摘、ゾブリストは「誰にも苦しむ月はある」
名将ジョー・マドン監督は記事の中で「解決に向けて取り組みを続けなければいけないし、みんなが同じ考えでいなければいけない。フィジカルの面では彼は順調に見える。立て直す必要があるのは、各球種の質だ」と課題を指摘。コンディションに問題はないとの考えを明かしている。
また、メジャー屈指のユーティリティープレーヤーとしてチームを牽引するベン・ゾブリスト内野手は「変わらぬ信頼」を語ったという。
「彼が改善していくため、プロセスを信じていくだけだ。1か月は1か月、誰にだって苦しむ月はある。彼は勢いに乗れるようになるだろうし、この話題はもうこれ以上話さないよ」
この日は86球を投げてストライクは54球。防御率は再び6.00へと悪化した。同僚は新天地でもがくダルビッシュを信じているだけに、信頼に応えたいところだ。
(Full-Count編集部)