セベリーノ初完封&スタントン2本塁打でヤンキースが完勝

【ヤンキース4-0アストロズ】@ミニッツメイド・パーク

現在のヤンキースはアストロズとの敵地4連戦に臨んでいる。1勝1敗のまま迎えた今回の第3戦はルイス・セベリーノとダラス・カイケルが先発、投手戦が予想されたが序盤で先制したヤンキースが8回にもダメ押しの追加点を入れて今シリーズの対戦成績を2勝1敗とした。その原動力となったのはエースの好投やジャンカルロ・スタントンの1試合2本塁打だった。

試合は初回から2死一塁からスタントンのバットが火を吹いた。カイケルのツーシームを弾丸ライナーでライトスタンドへと運び2点を先制。援護点をもらったセベリーノは自慢の90マイル後半の直球で初回のアストロズ打線を3者凡退に抑えるとその後も走者こそ出すも相手打線に的を絞らせずスコアボードに「0」を積み重ねていく。一方のカイケルは被弾するも持ち前のゴロアウトを築き、調子を取り戻したかにみえたが4回にまたしても彼のボールを打ち砕いたのはスタントンだった。この日、2打席連続弾となる一発はカイケルをスライダーをレフトスタンドまで運んでいる。

4回終了時まで3対0と主導権を握ったヤンキース。対するアストロズは7回にユリ・グリエル、ジョシュ・レディックの連続ヒットで無死一・二塁の絶好のチャンスだったが、後続がセベリーノをスライダーを攻略できず無得点に終わった。ピンチを乗り切ったヤンキースは直後の8回、先頭打者のアーロン・ヒックスにツーベースが飛び出すと2死三塁からまたしてもスタントンが今試合の全得点に絡む長打を放ってチームはダメ押しとなる4得点目を挙げた。

最終回はセベリーノが投げ切り試合終了。これが自身初の完封であり、100球を越えても100マイル近い直球を投げ続けた彼は9回5安打10奪三振の成績を残した。一方のカイケルは7回3失点と試合をつくるも最後までスタントンの2ホーマーが尾を引く結果となった。これで今シリーズ、勝ち越しに王手をかけたヤンキースは明日の先発マウンドにあがる田中将大にすべてを託す。

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