アユ遡上がピーク 多摩川で

 多摩川の天然アユの遡上(そじょう)がピークを迎え、川崎市中原区と東京都大田区の間の調布取水堰(せき)の急流で水面を跳ねる姿を見ることができる。

 ガス橋(中原区)上流約500メートルに定置網を設置した東京都島しょ農林水産総合センターの遡上調査によると、1日までに5~7センチほどの16万7千匹を観測。これは昨年、計158万匹遡上したと推計した観測数(約8万5千匹)のほぼ倍。

 多摩川に親しむ「とどろき水辺の楽校」事務局の鈴木真智子さんは「今年は遡上が早かった。400万匹になるのでは、と漁業関係者も期待している」と話している。アユ釣り解禁は6月1日。

多摩川ではねる稚アユ=川崎市中原区

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