ピラニア餌付けに挑戦 「刺激」テーマに企画 シーパラ25周年

 肉食魚として知られるピラニアに客が手で直接餌付けできる企画が、横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)で行われている。餌を引きちぎる感触や集団で食らいつく光景はスリル満点。担当者は「恐怖の体験となること間違いなし」と挑戦を呼び掛けている。7月8日まで。

 南米のアマゾン川に生息する全長約20センチの「ピラニア・ナッテリー」を約100匹飼育している展示用水槽をそのまま使用。間近でとがった白い歯を見ることもできる。“挑戦者”は飼育員の監修の上、業務用の軍手を二重に着用して餌のアジの半身を持ったまま水槽内に腕を突っ込む。

 ピラニアは「意外と臆病」といい、しばらくは様子をうかがって周辺を泳ぐが、数十秒たつと俊敏な動きで餌を引っ張ったりかみついたりする。同市鶴見区から訪れた会社員、宮田竜馬さん(26)は「ジェットコースターとはまた違うスリルを楽しめた」と冷や汗を拭った。

 同園は開業25周年を記念し、「刺激」をテーマに企画を展開。餌付けの他にも浅瀬でエイと直接戯れたり、サメの補食を見学できたりと多彩な体験を堪能できる。

 午前9時~午後9時(GW期間は日により異なる)。水族館エリアへの入館料は大人3千円、小中学生1750円。餌付けは9歳以上が参加でき、1回300円(先着15人)。問い合わせはシーパラダイス電話045(788)8888。

来館者がつまんだ餌に群がるピラニア =八景島シーパラダイス

© 株式会社神奈川新聞社