2018年5月3日、翌年6月のル・マン24時間レースまで1年強に渡って戦いが繰り広げられる2018/19年WEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”の開幕戦『トタル・スパ・フランコルシャン6時間レース』が開幕。同日、オープニングセッションのフリープラクティス1回目が行われ、フェルナンド・アロンソ駆るTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタTS050ハイブリッドが最速タイムをマークした。
晴天のなか気温11.6度、路面温度19.4度というコンディションで始まったシーズン最初のセッションは、序盤からマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ-マリア・ロペス組の7号車トヨタTS050ハイブリッドと、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソ組の8号車トヨタTS050ハイブリッドの2台がタイムシートの上位を固めていく。
そんななかで最速ラップをマークした8号車トヨタはセッション中盤、ブエミから代わったアロンソが、直前まで同車のベストタイムとなっていた1分58秒491を約コンマ1秒上回る1分58秒392を記録。ライバルであるLMP1プライベーター勢や僚友の7号車トヨタもこれを更新することなく90分間のセッションが終了したため、アロンソがWECデビュー戦のセッション1回目でファステストタイムを刻むこととなった。
8号車トヨタに次ぐ総合2番手は、0.237秒差の1分58秒629を記録した7号車トヨタが続き、レベリオン・レーシングの3号車レベリオンR13・ギブソンが1分58秒849というタイムで総合3番手に入っている。
総合4番手となったドラゴンスピードの10号車BRエンジニアリングBR1・ギブソンと同5番手の1号車レベリオンR13・ギブソンが1分59秒台をマーク。バイコレス・レーシング・チームの4号車ENSO CLM P1/01・ニスモ、SMPレーシングが走らせる2台のBRエンジニアリングBR1・AERは2分00~01秒のタイムとなった。また、CEFC TRSMレーシングのジネッタG60-LT-P1・メカクロームは2台とも1周のみの走行に留まり、タイムを計時していない。
LMP2クラスはドラゴンスピードの31号車オレカ07(ロベルト・ゴンザレス/パストール・マルドナド/ナタナエル・ベルトン組)が2分03秒494をマーク。LMP1クラスのSMPレーシングの間に割って入る形で総合8番手/クラストップとなった。
LM-GTEクラスでは2分15秒014を記録したフォード・チップ・ガナッシ・チームUKの67号車フォードGT(アンディ・プリオール/ハリー・ティンクネル/T.カナーン組)が僚機の66号車フォードGTを従えてプロクラストップに。
アマクラスは、ミッドシップレイアウトのポルシェ911 RSRが導入されたデンプシー-プロトン・レーシングの88号車ポルシェ(カリッド・アル-クバイシ/ジョジョ・ローダ/マッテオ・カイローリ組)が2分16秒601というタイムで首位に立っている。
■2018/19年WEC世界耐久選手権第1戦スパ・フランコルシャン フリープラクティス1回目結果
Pos No Class Team Car Driver Tyre Time
1
8
LMP1
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタTS050ハイブリッド
S.ブエミ
中嶋一貴
F.アロンソ
MI
1’58.392
2
7
LMP1
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタTS050ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
1’58.629
3
3
LMP1
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
M.ベッシェ
T.ローラン
G.メネゼス
MI
1’58.849
4
10
LMP1
ドラゴンスピード
BRエンジニアリングBR1・ギブソン
H.ヘドマン
B.ヘンリー
P.フィッティパルディ
MI
1’59.321
5
1
LMP1
レベリオン・レーシング
レベリオンR13・ギブソン
N.ジャニ
A.ロッテラー
B.セナ
MI
1’59.681
6
4
LMP1
バイコレス・レーシング・チーム
ENSO CLM P1/01・ニスモ
O.ウェッブ
T.ディルマン
D.クライハマー
MI
2’00.132
7
17
LMP1
SMPレーシング
BRエンジニアリングBR1・AER
S.サラザン
E.オルドゼフ
M.イサキャーン
MI
2’01.499
8
31
LMP2
ドラゴンスピード
オレカ07・ギブソン
R.ゴンザレス
P.マルドナド
N.ベルトン
MI
2’03.494
9
11
LMP1
SMPレーシング
BRエンジニアリングBR1・AER
M.アレシン
V.ペトロフ
MI
2’03.906
10
36
LMP2
シグナテック・アルピーヌ・マットムート
アルピーヌA470・ギブソン
N.ラピエール
A.ネグラオ
P.ティリエ
DL
2’04.134
11
26
LMP2
Gドライブ・レーシング
オレカ07・ギブソン
R.ルシノフ
J-E.ベルニュ
A.ピッツィオーラ
DL
2’04.198
12
37
LMP2
ジャッキー・チェン・DCレーシング
オレカ07・ギブソン
J.ジャファー
W.タン
A.ヤジド
DL
2’04.381
13
38
LMP2
ジャッキー・チェン・DCレーシング
オレカ07・ギブソン
H-P.タン
G.オーブリー
S.リケルミ
DL
2’04.558
14
29
LMP2
レーシングチーム・ネダーランド
ダラーラP217・ギブソン
F.バン・イアード
G.バン・デル・ガルデ
J.ラマース
MI
2’04.693
15
28
LMP2
TDSレーシング
オレカ07・ギブソン
F.ペロード
M.バキシビエール
L.デュバル
DL
2’04.726
16
50
LMP2
ラルブル・コンペティション
リジェJS P217・ギブソン
E.クリード
R.リッチ
J.キャナル
MI
2’06.511
17
67
LM-GTE Pro
フォード・チップ・ガナッシ・チームUK
フォードGT
A.プリオール
H.ティンクネル
T.カナーン
MI
2’15.014
18
66
LM-GTE Pro
フォード・チップ・ガナッシ・チームUK
フォードGT
S.ミュッケ
O.プラ
B.ジョンソン
MI
2’15.273
19
91
LM-GTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR
R.リエツ
G.ブルーニ
MI
2’15.631
20
92
LM-GTE Pro
ポルシェGTチーム
ポルシェ911 RSR
M.クリステンセン
K.エストル
MI
2’15.717
21
51
LM-GTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE EVO
A.ピエール・グイディ
J.カラド
MI
2’16.397
22
88
LM-GTE Am
デンプシー-プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR
K.アル-クバイシ
G.ローダ
M.カイローリ
MI
2’16.601
23
82
LM-GTE Pro
BMWチームMTEK
BMW M8 GTE
A.ファーフス
A.F.ダ・コスタ
MI
2’16.606
24
71
LM-GTE Pro
AFコルセ
フェラーリ488 GTE EVO
D.リゴン
S.バード
MI
2’16.789
25
86
LM-GTE Am
ガルフ・レーシング
ポルシェ911 RSR
M.ウェインライト
B.バーカー
A.デイビソン
MI
2’17.552
26
81
LM-GTE Pro
BMWチームMTEK
BMW M8 GTE
M.トムチェク
N.キャツバーグ
MI
2’17.812
27
97
LM-GTE Pro
アストンマーチン・レーシング
アストンマーチン・ヴァンテージAMR
A.リン
M.マルタン
J.アダム
MI
2’17.993
28
77
LM-GTE Am
デンプシー-プロトン・レーシング
ポルシェ911 RSR
C.リード
J.アンロエア
M.キャンベル
MI
2’18.006
29
56
LM-GTE Am
チーム・プロジェクト1
ポルシェ911 RSR
J.ベルグマイスター
P.リンジー
E.ペルフェッティ
MI
2’18.108
30
95
LM-GTE Pro
アストンマーチン・レーシング
アストンマーチン・ヴァンテージAMR
M.ソーレンセン
N.ティーム
D.ターナー
MI
2’18.227
31
90
LM-GTE Am
TFスポーツ
アストンマーチン・ヴァンテージ
S.ヨロック
E.ハンキー
C.イーストウッド
MI
2’18.355
32
98
LM-GTE Am
アストンマーチン・レーシング
アストンマーチン・ヴァンテージ
P.ダラ-ラナ
P.ラミー
M.ラウダ
MI
2’18.458
33
61
LM-GTE Am
クリアウォーター・レーシング
フェラーリ488 GTE
W-S.モク
澤圭太
M.グリフィン
MI
2’19.147
34
70
LM-GTE Am
MRレーシング
フェラーリ488 GTE
石川資章
O.ベレッタ
E.チーバー
MI
2’19.317
35
54
LM-GTE Am
スピリット・オブ・レース
フェラーリ488 GTE
T.フロー
F.カステラッチ
G.フィジケラ
MI
2’20.300
36
5
LMP1
CEFC TSRMレーシング
ジネッタG60-LT-P1・メカクローム
C.ロベルトソン
D.ストーンマン
L.ルーセル
MI
No Time
37
6
LMP1
CEFC TSRMレーシング
ジネッタG60-LT-P1・メカクローム
O.ローランド
A.ブランドル
O.ターベイ
MI
No Time