五島伝統のバラモン凧(だこ)が勇壮に空を舞う「こども自然公園大会」(五島市、市観光協会主催)が3日、同市の鬼岳園地であり、多くの家族連れでにぎわった。
バラモンは島の方言で「元気な、活発な」という意味。凧には鬼に立ち向かう武士の勇ましい姿が描かれ、五島では男の子の初節句に祖父が贈る風習がある。
3日は晴天に恵まれたが強い風が吹き荒れ、凧揚げにはいまひとつのコンディション。それでも地元の愛好家らが上手に風をつかみ、数枚のバラモン凧を上空100メートル以上に高々と揚げた。16匹のこいのぼりを連ねた凧も、子どもたちの目を引いていた。
来場者はレジャーシートを広げて弁当を食べたり、斜面をそりで滑ったりして楽しんでいた。父親に教わりながら凧を揚げた市立緑丘小3年、大濱太一君(8)は「ひもをぐいぐい引っ張ったら上に揚がった。楽しい」と笑顔を見せた。
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