16言語で119番対応 厚木消防が新サービス

 神奈川・厚木市消防本部は、外国人からの119番通報に対応するサービスを5月からスタートさせる。16言語に対応し、病気やけがの状態を迅速に聞き取るのに役立てる。消防広域化で同本部が消防業務を担う清川村からの通報も対象となる。

 通報した外国人と消防指令センターの通話に外部のコールセンター担当者が加わって通訳する仕組みで、24時間365日対応のサービス。通報を受け付けた際だけでなく、救急現場などでの通訳でも活用する。

 11月に市内で開催予定の国際会議「アジア地域セーフコミュニティ会議厚木大会」、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、訪日外国人客が増えることを想定し、今回の導入に踏み切った。

 住民基本台帳人口によると、厚木市と清川村の外国人住民は7千人弱。市内には国際展開する企業の事業所が多く立地するなど、多様な国籍の人が働く現状もある。17年の外国人からの119番通報受信件数は54件だった。

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