平塚のプール跡地整備 5月下旬にも説明会

 神奈川県平塚市龍城ケ丘の旧龍城ケ丘プール跡地を巡る公園整備について、落合克宏市長は、5月下旬にも地元や周辺自治会などを対象にした説明会を開く方針を明らかにした。4月の定例会見で「自然や景観を含め市民と一緒に考えていく姿勢を示していきたい」と語った。

 公園整備を巡っては、市民団体「平塚の海を考える会」と、NPO法人「暮らし・つながる森里川海」などが今年3月と4月、市長ら宛てに要望書をそれぞれ提出。考える会はエリアの保全や養浜を求め、同法人は市の構想が市民に浸透しきっていない点や生物多様性の保全策が十分でないなどとして、事業の見直しを訴えている。

 両団体の要望に対し、落合市長は「(住民らに)周知が足りないというのは真摯(しんし)に受け止める」とした上で「プール跡地は水がたまり、子どもたちに危険という指摘もある。津波・防災対策も考え、海側の自然や松林を守って公園として整備していくのがスタートライン」との姿勢を改めて強調した。

 また「事業計画全てが民間事業者任せではない。景観や自然に配慮した計画をと、提案事業者側には伝えている」と説明、理解も求めている。 

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