昭和の遊びを再興-。伝統文化の普及に取り組む長崎市民有志の団体「長崎熱人(ねっと)」は6日、長崎県長崎市大井手町の宮の下公園で「長崎独楽(こま)」を体験するイベントを開く。
発起人は劇作家で団体代表の松原一成さん(67)。幼いころの正月に楽しんだこま回しの光景を再現しようと、約1年前から準備を進めていた。イベントで使うのは長崎市内唯一のこま職人、河原勝吉さん(57)が手掛けた「幻」の長崎独楽100個。河原さんがこま作りを始めた約40年前は店舗販売や大量発注があったものの、時代の変化とともに需要はほとんどなくなったという。今回、上部が平たい「皿ごま」と佐世保独楽と同じ卵型の「どんごごま」の2種類を用意する。
参加者は好みのこまを会場で購入し、団体の経験者に回し方を教わりながら一緒に遊ぶ。駄菓子やラムネも売り、昭和の雰囲気も演出するという。松原さんは「子どもたちが楽しく外で遊ぶ機会が少なくなった。懐かしい遊具で伸び伸びと楽しんでもらいたい」と話している。
イベントは午後1時半から2時間。参加自由。問い合わせは松原さん(電090・4993・3594)。
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