栄区犬山町を本拠地とするサッカークラブ「横浜栄FC」所属の3選手がこのほど日本代表に選抜され、ウクライナで25日(現地時間)に行われる世界大会に挑戦する。
大会はフットサル形式で、アディダスが主催する「UEFA Young Champions 2018」。16歳以下の選手で争う同大会に向け、先月4日に港北区のしんよこフットボールパークで代表選手の選抜大会が行われた。関東圏内の24チームが参加する中、横浜栄FCが初出場で初優勝を果たした。選抜メンバー6人は、昨季限りで現役を引退した元日本代表の石川直宏さんが大会参加者の中から選考した。
横浜栄から選ばれたのはいずれも中学3年生の平井淳貴君(大道中)、木村颯太君(南ヶ丘中)、中辻翔君(新田中)の3人。選抜メンバーは20日から約1週間渡欧し、ドイツのアディダス本社訪問やUEFAチャンピオンズリーグ2017―2018決勝戦の観戦などを現地で経験する予定。
「世界を体感したい」
横浜栄で副主将を務める平井君は「今のチームはタイトルを獲れていなかったので、まずは今回の優勝がうれしい」と大会を振り返る。試合では主にボランチを務め、身体を張ったプレイが持ち味の平井君は「(今回の渡欧は)なかなか体感できない世界を経験できるチャンス。そこで得たものをしっかりとチームにも持ち帰りたい」と意気込みを話した。
2歳の頃からサッカーを始めたという木村君の武器はボールコントロール。得意のドリブルを生かして普段はトップ下を務め、憧れの選手はアーセナル(イングランド)のエジル選手だという。木村君は「同年代の海外の選手とプレーできる機会は貴重。世界の一流選手のプレーを観られるチャンピオンズリーグ決勝戦も楽しみ」と話した。
セービングに定評のあるGKの中辻君は、追加で選抜メンバーに滑り込んだ。ドイツ代表GKのノイアー選手に憧れて中学から今のポジションにつき、レギュラー争いをしているという。「サッカーも勉強も努力している兄のような選手になりたい。海外は初めての経験なのでいろんなことを学んできたい」と話した。