「イニエスタの後継者になれる8人の天才MF」

ついにバルセロナからの退団が決まったMFアンドレス・イニエスタ。

宿敵レアル・マドリーとの最後のエル・クラシコを前に、『sportskeeda』による「イニエスタの後継者になりうるMFたち」の面子を見てみよう。

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カルレス・アレニャ(バルセロナB/スペイン)

彼の名前はそれほど知られていないかもしれない。アレニャはバルセロナBのキャプテンであり、センターハーフでプレーしている20歳のMFだ。

2016-17シーズンのコパ・デル・レイでデビューといきなりゴールも決めた。その後、リーガ3試合に出場したが、エルネスト・バルベルデ監督のもとでは起用されていない。

それでも、卓越したスキル、ビジョン、インテリジェンスによって、バルサの若手において最も期待される選手になっている。そして、彼がいるのはホームグロウン選手を昇格させることをためらわないクラブだ。

ラ・マシアはチャビ・エルナンデス、イニエスタ、メッシ、ブスケツら天才たちを輩出してきた。アレニャは将来的にそこに名を連ねるだけのポテンシャルを秘めている。

クリスティアン・エリクセン(トッテナム/デンマーク代表)

現在、欧州で最もひっぱりだこな選手のひとりであるエリクセン。

2013年にスパーズに加わると、ここまで40を超えるゴールとアシストを記録している。

多くのメガクラブが彼を注視しており、バルサのそのうちのひとつ。ただ、スパーズによれば、クラブで最高の宝石のひとりである彼の売るつもりはないとのこと。

エリクセンならどんなトップクラブでもすんなりフィットできるだろう。両足が使えるほか、ビジョン、スペース察知力、キラーパス力も併せ持つ。

バルサを一段引き上げるための能力を全て備えている。

アルトゥール(グレミオ/ブラジル代表)

すでにバルサが優先獲得権をとりつけた新鋭ボランチ。

7月以降になれば、3000万ユーロ(39.7億円)+ボーナスで獲得することができる。ただ、それでも年末まではグレミオに残り、2019年1月以降にバルサに加わることになる。

テクニックを備えたMFで、バランス力、パス、ボール保持、前線への走り込みにも優れる。キャリアにおいて偉大なことを成し遂げるための全てを持ち合わせている。

ジャン・ミカエル・セリ(ニース/コートジボワール代表)

現在、リーグアンにおける最高のMFのひとりであるセリ。

昨夏にはバルサ移籍が寸前となったが、その価格のために土壇場で破談になってしまった。

フランス人ジャーナリストによれば、移籍交渉の最終段階でニースは価格を4000万ユーロ(52.9億円)から5000万ユーロ(66.1億円)に引き上げたという。それがバルサが手を引いた唯一の理由だったそう。

そんなセリはアタッキングマインドを備えたMFであり、ボールを失うことは滅多にない。今季のパス成功率も90%を超えている。

チームメイトのためにチャンスを演出するクリエイティブな選手で、バルサにとって素晴らしい補強になりうる。

マルコ・ヴェッラッティ(PSG/イタリア代表)

現在、欧州最高のMFのひとりであるヴェッラッティ。

タイトなスペースでのボールタッチ、パス能力、素早い足さばき、そしてそのビジョンによってワールドクラスの選手と評価されている。

今季は1試合平均で90本以上のパスを通し、その成功率は驚異の90%超。PSGのスタメンのなかで、クリエイティビティを発揮している。

バルサは昨夏に獲得を試みたものの、PSGは固辞。彼はまだ25歳ながら、PSGでは200試合以上に出場してきた。イニエスタの長期的な後継者になるためのスキルと経験を全て兼ね備えた選手だ。

ティアゴ・アルカンタラ(バイエルン/スペイン代表)

出場機会の少なさからバルサを離れ、2013年にバイエルンへ移籍したティアゴ。次のビッグネームになると期待されていただけに、クレたちは彼の退団に失望を隠せなかった。

その後の活躍を考えれば、バイエルンにとって2500万ユーロ(33億円)の移籍金はバーゲン価格だったと言える。

ティアゴはイニエスタ同様に技術に秀でたプレーメイカーであり、卓越したドリブルとパスを兼備し、CHでもOHプレー可能だ。

今季はパス成功率が90%を超えており、紛れもないバルサスタイルなMFであることを証明している。

彼こそバルサがイニエスタと入れ替えたいと考えるタイプの選手だ。本人もスペイン復帰をほのめかしたことがあるが、契約が3年残っていることから、バイエルンは相当額を求めることだろう。

ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ/ベルギー代表)

2015年にシティ加入後、彼はクラブにおいて最も重要な選手のひとりになった。

強敵相手にも一貫性あるパフォーマンスを披露している今季はプレミアリーグで最高のMFといえるかもしれない。

パス、クロス、ビジョンが卓越しているほか、ロングレンジからゴールを狙うことも躊躇しない。まだ26歳であり、今後も全盛期は続くだろう。

彼のプレースタイルはバルサに新たな次元を加えることになるだろう。だが、こんなにもいいプレーをしている彼を、CL優勝を狙うライバルクラブから引き抜くのは非常に難しいチャレンジになるはず。

とはいえ、新たな挑戦、そして世界最高の選手たちとプレーできる機会の提供によって、バルセロナは彼を惹きつけられるかもしれない。

イスコ(スペイン代表/レアル・マドリー)

彼はレアルの選手のなかでも最高のひとりだが、この数シーズンは起用機会が限られてきた。とはいえ、チャンスを与えられた時にはその才能を見せつけている。

今季はギャレス・ベイルの離脱、ハメス・ロドリゲスの退団によって出場機会が増えており、突出したパフォーマンスを披露してきた。W杯予選におけるイタリア戦のプレーもまさに圧巻だった。

2013年のレアル加入後、210試合以上に出場。素晴らしいテクニックとパスレンジ、そして驚異的なビジョンを兼ね備えている。非常に巧みなドリブラーでもあるとともに、パス成功率も90%近い。

宿敵への移籍はありそうもないが、明白なるレギュラーの座を提供するならばバルサにもチャンスがあるかもしれない。

もしそうなれば、世紀のクーデターになるだろうし、バルササポーターはルイス・フィーゴの悪夢を忘れられるかも。

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