5日にフランクフルトと対戦したハンブルガーSVは、0-3の完敗を喫してしまった。今節で降格は決定しなかったが、いずれにしても厳しい状況にある。クラブには暗いムードが漂っていることだろう。
しかし独『DW』は、現在チームを指揮するクリスティアン・ティッツ体制を辛抱強く続けてもいいのではないかと提案している。近年はブンデスリーガで青年監督が活躍しており、フランクフルトを率いるニコ・コバチも来季からバイエルンの指揮を執ることになっている。そのコバチと同じ1971年生まれの指揮官がティッツなのだ。
同メディアはティッツが若手とベテランを上手く融合させていることを称えており、最近は日本人FW伊藤達哉や、23歳GKユリアン・ポラースベック、MFマッティ・シュタインマンら若い選手を先発で起用する機会も増えた。加えて中盤ではルイス・ホルトビーのような経験ある選手も活躍しており、コバチがケビン・プリンス・ボアテングを復活させたことと似た功績だと称えられている。
ハンブルガーSVはオランダ人指揮官ベルト・ファン・マルバイクが2014年2月にクラブを離れて以降、これまでにティッツを含め7人もの指揮官を代えてきた。そこには一貫性がなく、同メディアは降格した場合でも伊藤ら若手の能力を引き出すティッツを辛抱強く見守るべきではないかと考えているようだ。
フランクフルトもコバチ就任当初は苦しんでいたが、今では欧州カップ戦を争うところまでチームを育ててみせた。同年代のティッツにも同じ期待がかかっており、ハンブルガーSVは明確なビジョンを持って来季から戦っていく必要があるだろう。
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