江の島岩屋洞窟 187日ぶりに営業再開 藤沢市

岩屋を散策する親子。洞窟内には江島神社発祥と伝わるほこらなどがある

 昨年10月の台風21号による被害で公開が中止されていた江の島岩屋が先月28日、187日ぶりに営業を再開した。大型連休初日ということもあり、洞窟内には朝から観光客が訪れた。

 高潮で岩屋へ続く歩道橋や階段の一部が破損したほか、洞窟内にも岩石が流入するなど被害が出ていた。市は連休前の公開再開を目指し、復旧作業を進めていた。壊れた歩道橋の高欄や洞窟内の電気設備など仮復旧の箇所は残っているが、今後段階的に本復旧させる。

 岩屋周辺には飲食店が軒を連ねており、再開を待ち望む声もあがっていた。市から指定管理委託を受けている藤沢市観光協会の山口幸雄会長は「待ちに待った再開。ぜひ多くの人に足を運んでいただき、洞窟や周辺の景観を楽しんでほしい」と呼びかけた。5歳の娘と訪れていた20代女性は「子どもの頃から来ているので再開してうれしい。また通いたい」と話していた。

 入洞料は高校生以上500円、小中学生200円。7月末まで営業は午前9時から午後6時。

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