クールが7回1安打無失点の快投 パイレーツ9得点大勝

【パイレーツ9-0ブリュワーズ】@ミラー・パークム

前回登板では5イニングを投げ切れずに降板したチャド・クール(パイレーツ)だが、日本時間5月7日のブリュワーズ戦では7回を1安打無失点に抑える今季のベストピッチングを披露し、4勝目をマークした。クリント・ハードル監督は「前回の登板は我々が望んでいたものではなかった。今日は7イニングを投げてヒットを1本に抑え、三振を8つ奪って、良いピッチングをしてくれた。彼にとって自信になったんじゃないかな」と評価。対戦した23人の打者に対して初球ストライクはわずか3度だけと制球に苦しんだクールは、変化球の割合を増やすことで苦境を克服し、7回裏二死走者なし、カウント3-2からドミンゴ・サンタナに投じたこの試合の108球目となるチェンジアップで見逃し三振を奪ったシーンは、今日のピッチングを象徴していた。

クールが好投を続ける一方、打線もブリュワーズ先発のチェイス・アンダーソンに襲い掛かり、初回にアダム・フレイジャーの2号先頭打者アーチとコリー・ディッカーソンのタイムリー二塁打で2点を先制。2回表にはジョーディ・マーサーに1号ソロが飛び出し、6回表には4本のタイムリーで4点、7回表にはジョシュ・ベルの2号ソロで1点、8回表にはグレゴリー・ポランコの犠牲フライでさらに1点を追加して大量9得点でクールを援護した。ハードルは「今日は打つべきゾーンに来たボールを逃さず捉えることができていたね」と大量得点の要因を分析。「アンダーソンの調子は良さそうに見えた」と好投手を攻略しての快勝を喜んでいた。

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