サンダース 「東芝魂」に思い馳せ ホーム最終戦で記念展 川崎市川崎区・川崎市幸区

メモリアル展示の会場で、思いを語る羽角さん=27日

 バスケットボールB1の川崎ブレイブサンダースは4月27日と28日、東芝グループのクラブとして最後のリーグ戦ホームゲームを、とどろきアリーナで開催。東芝バスケットボール部として創部してから68年間の歴史を振り返るメモリアル展示が行われた。会場には土のコートで練習していた創部当初のモノクロ写真のコピーや、優勝記念品、OB選手らの協力で寄せられた80年頃のユニホームなど貴重品が並び、来場者の注目を集めた。

 一昨年のBリーグ誕生に伴い、企業チームからプロチームへと生まれ変わった川崎ブレイブサンダース。クラブ運営権は今年7月以降、東芝からディー・エヌ・エー(DeNA)に承継されることが決まっている。

 クラブ運営を担うTBLSサービス(株)のバスケットボール事業部マネジメント担当、羽角(はすみ)国広さん(69)=幸区在住=は、50年以上にわたり東芝のバスケに携わり、日本の競技運営にも尽力してきた。「東芝バスケ部時代から、選手と職場の絆が深かったのが特徴。東芝社員だった選手がプロ契約に変わってからも、元職場の仲間たちがチームの応援に駆けつけていた」と笑みをこぼす。「(運営権継承は)正直寂しい。これからも川崎に根づいた、さらに市民に愛されるチームに成長してほしい」と胸中を明かした。

川崎の選手はホーム2試合で、復刻ユニホームを着てプレー

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