早岐茶市 始まる 露店ずらり 掛け声響く

 初夏を告げる伝統行事、長崎県早岐茶市(早岐商工振興会主催)が7日、長崎県佐世保市早岐地区の早岐瀬戸海岸通りで始まり、新茶や海産物などを求める買い物客でにぎわっている。初市は9日まで。
 振興会によると、安土桃山時代から交通の要衝として栄え、住民らが山の幸と海産物を物々交換したのが始まりとされる。400年余り、縁起がいいとされる7・8・9がつく日に開かれ、初市の後は17~19日が中市、27~29日が後市、6月7~9日の梅市と続く。
 約600メートルの沿道には約300の露店がずらり。「安かよー」「味見していって」と威勢のいい掛け声に、試食したり食べ方を尋ねたりして品定めする客の姿が見られた。
 自立活動の一環で訪れた市立江上小3年の田中あかりさん(8)は「たくさんの品物が並んでいて楽しい」と笑顔で話した。

買い物客でにぎわう早岐茶市=佐世保市、早岐瀬戸海岸通り

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