銭座防空壕群保存 市民団体が再要望 九州新幹線建設局長に

 九州新幹線長崎ルート建設現場の長崎市天神町で確認された防空壕(ごう)群について、市民団体などでつくる「銭座防空壕群を保存する連絡会」は7日、建設工事発注元の鉄道・運輸機構九州新幹線建設局長宛てに保存を求める文書を改めて提出した。
 連絡会は先月20日に保存を求める要望書を同局に提出。同27日付の回答では、新幹線構造物の安全性を保つため全ての防空壕を撤去する必要がある、などとしていた。
 この回答を「誠意のない回答」として、連絡会の4人が7日、長崎市旭町にある同局の長崎鉄道建設所を訪れ、抗議する文書を出した。文書では「新幹線の工事にしか興味がない」と批判し、防空壕群の保存と活用を検討するよう求めている。
 連絡会の中村住代共同代表は取材に「長崎市への働き掛けを強めていきたい」と話した。

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