〔磐梯山〕火山性地震が一時的に増加 他の火山活動に特段の変化なし(5/8)

仙台管区気象台は、福島県の磐梯山について、きょう8日05:00頃から13:00頃にかけて火山性地震が増加したとして、13:50に「火山の状況に関する解説情報」、17:00に「火山活動解説資料」を発表しました。
なお、地震活動以外の火山活動に特段の変化はなく、噴火警戒レベルもレベル1(活火山であることに留意)が継続されています。

気象台によると、磐梯山では、きょう8日05:00頃から13:00頃まで火山性地震が一時的に増加し、きょう8日の地震回数は14:00までに51回に達しています。一方、火山性微動は観測されておらず、地殻変動データにも特段の変化は認められていません。
今回の火山性地震の震源は、磐梯山の山頂付近の深さ1km~2km付近と推定されており、同じ所ではこれまでにも一時的な地震回数の増加がみられ、2017年8月27日には1日に71回観測されたこともあります。
なお、磐梯山の噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)の予報事項に変更はないものの、気象台では、磐梯山の山体北側火口や沼ノ平付近では、噴気や火山ガスの噴出等がみられることから、ヘルメットの携行や立ち入り規制等地元自治体の指示に従うよう呼びかけています。

◆用語解説「火山性地震と火山性微動」
・火山性地震は、火山体およびその近傍で発生する地震の名称で、地下でなんらかの破壊現象が起きて発生すると考えられている。
・火山性微動は、火山に発生する震動のうち、火山性地震とは異なり震動が数十秒から数時間も継続する、波形の総称。地下のマグマやガス、熱水など流体の移動や振動が原因と考えられており、噴火に伴う微動もある。

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