輝きを取り戻したミランの“新10番” なぜチャルハノールは復調できたのか

ミランの10番を背負うチャルハノール photo/Getty Images

ACミランに所属するトルコ代表MFハカン・チャルハノールが、加入1年目の今季を振り返った。

昨夏の移籍市場でレヴァークーゼンからミランへ移籍したチャルハノール。日本代表FW本田圭佑の退団により、空き番号となった「10」を背負った当時23歳の若武者に、多くのファンが期待を寄せた。しかし、いざセリエAが開幕してみると、思うような結果を残すことができず、ファンやOBから厳しい評価が。新天地で苦しい日々を送った。

クラブ公式チャンネルのインタビューに応じたチャルハノールは、そんな今季序盤戦を「初めは苦戦したかって? うん、そうだね。僕にとって、最初の数ヶ月はとても困難だった。イタリア語は難しいからね。チームメイトと話せるようになるのに時間がかかった。ライフスタイルを学ぶにも時間が必要だったよ」と振り返っている。

しかし、ミランで苦しむ彼に転機が訪れた。昨年11月、チームの不振により、指揮官がヴィンチェンツォ・モンテッラ監督からジェンナーロ・ガットゥーゾ監督に代わったのだ。チャルハノールは「ガットゥーゾが到着してから、僕は少し楽になったんだ。彼は英語を話すことができたからね。そのおかげで、彼や彼のスタッフともコミュニケーションを容易に取れるようになり、イタリアの文化や習慣も学ぶことができたんだ」と明かしている。

この監督の交代劇で、徐々にパフォーマンスレベルを上げていったチャルハノール。最近はゴールシーンに絡むことも多く、ミランに必要不可欠な存在となるつつある。現在の心境について「僕はイタリアが好き。チームメイトも好き。このチームでとても良い感覚を得られているよ。リーノ(ガットゥーゾの愛称)が僕のたくさんの面を変えてくれた。もっと自信を持つことができたし、チームメイトとも良いコミュニケーションを取れている」と語った。

さらに「僕は僕のサッカーを、より簡単に表現できるようになった。僕が改善してきたことがはっきりわかるんだ。今はもう大丈夫だよ。僕は強くなり、自分を信じることができるようになった」と述べている。

9日にユヴェントスとのコッパ・イタリア決勝を控えているミラン。輝きを取り戻したチャルハノールは、チームにタイトルをもたらすことができるのか。

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