昨夏マンチェスター・ユナイテッドを退団し、古巣エヴァートンに戻ってきたFWウェイン・ルーニー。サポーターも興奮した復帰劇だったが、今季は少々波のあるシーズンとなってしまった。ロナルド・クーマンが指揮を執っていた頃は継続的に結果も出ていたが、昨年10月にクーマンは解任。現在はサム・アラダイスが指揮を執っているが、やや苦戦気味だ。
アラダイスはルーニーを中盤の深い位置で起用することも多く、最前線でプレイする機会はほとんどない。それもあってか、ルーニーは昨年12月のスウォンジー戦以降得点が無い。英『Daily Mail』によればクーマン体制時のルーニーは171.5分に1点のペースで得点に絡んでいたが、今では456.7分に1点だ。
しかもアラダイスはルーニーを試合途中でベンチに下げる機会が非常に多い。フル出場させてもらえるケースは少なく、アラダイス体制では12回も途中交代がある。それも60分あたりで交代となるケースが多く、同メディアはルーニーがフラストレーションを増大せていると伝えている。
チームは8位に入っているが、昨季は7位に入ってヨーロッパリーグ出場権を手にした。しかも昨夏にはさらなる飛躍を求めてルーニーをはじめデイヴィ・クラーセンやギルフィ・シグルズソン、マイケル・キーン、ジョーダン・ピックフォードなど高額な資金を投じてチームを補強している。開幕前はトップ6の牙城を崩すことが目的だったはずだが、その目標はあっさり消えてしまった。
チームとしてもルーニーとしても復帰1年目はほろ苦いものとなっている。ルーニーには僅か1年での退団案も浮上しており、男気ある古巣復帰劇は大成功とはなっていない。
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