映画「パンク侍、斬られて候」主題歌が、セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」に決定。ピストルズ初の邦画主題歌起用。

町田康の傑作小説が【主演:綾野剛✕脚本:宮藤官九郎✕監督:石井岳龍】という最強の布陣で実写映画化。二度と集結不可能な超豪華キャスト達が、宮藤官九郎の脚本と石井岳龍監督による爆裂ワールドで極限の個性を爆発させた映画『パンク侍、斬られて候』は6月30日(土)公開となる。

その話題の映画の主題歌が発表となった。パンク・ロックを代表するイギリスの伝説的バンド、セックス・ピストルズの「アナーキー・イン・ザ・U.K.」だ。彼らの様々な伝記映画など、セックス・ピストルズの音楽が使用された映像作品は多いが、日本映画の主題歌にセックス・ピストルの楽曲が公式に使用されるのは今回が初めてのこととなる。同曲は1976年に発売されたピストルズのデビュー・シングルであり、過激な歌詞とキャッチーなサウンドで彼らの人気を決定づけた代表曲。彼らの解散後もメガデスやモトリー・クルーなど様々なロック・バンドにカバーされ、愛されているロック史に残る名曲だ。同曲をはじめ、彼らの音楽に影響を受けたバンドやミュージシャンは後を絶たず、今もなおセックス・ピストルズは伝説以上に音楽界の血肉となっていると言えるだろう。

石井監督は、音楽の常識を塗り替えた歴史的楽曲を主題歌に起用したことについて「今回はこれしかない。あなーきー・いんざ・行(ゆ)けー!!」と楽曲になぞらえコメント。石井監督のパンクな作風に型破りな主題歌が付くことで、どんな化学反応を見せるのか期待が高まるばかりだ。

主題歌の発表と同時に、これまでビジュアルや特報映像が解禁する度に、誰が演じているのか話題となっていた[将軍の格好をした猿]【大臼延珍(デウス ノブウズ)】役が永瀬正敏であることも明かされた。永瀬が大臼になるまで約3時間以上かかるという特殊メイクのメイキング映像も同時解禁され、特殊メイクはメイクアップアーティストのJIROが手掛けており、全身特殊メイクを施し、【世界的俳優:永瀬が大臼になるまで】の様子も明らかになった。

この特別映像にセックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」が使用されているので公開より先に是非チェックして欲しい。

■セックス・ピストルズ:バイオグラフィ 

(C)ユニバーサルミュージック

イギリス、ロンドン出身のパンク・ロック・バンド。元々学校の友人だったスティーブ・ジョーンズ(g)とポール・クック(ds)が1972年にバンドを結成し、グレン・マトロック(b)が1974年に加入、1975年にジョニー・ロットン(vo)が加入し、同年11月に「セックス・ピストルズ」としてライブ・デビューした。シンプルなロックンロール、反体制的な歌詞、斬新なファッション、メディアを意識したスキャンダルの濫発によりすぐに注目された。しかし保守層からは敵視され、演奏会場では中止運動が頻繁に起こった。

大手レーベルのEMIと契約し、1976年にシングル「アナーキー・イン・ザ・U.K./アイ・ワナ・ビー・ミー」をリリースするが、テレビで放送禁止用語を連発したことが問題となり契約を破棄。続いて契約したA&Mレコードではシングル「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を録音するも、発売前にまたしても契約破棄。1977年にヴァージン・レコードより唯一のスタジオ・アルバムとなる『勝手にしやがれ!!』(原題:Never Mind the Bollocks, Here's the Sex Pistols)をリリース、全英アルバムチャート1位を記録。同年、ベーシストのグレン・マトロックが、ジョニー・ロットンとの不和などの理由で脱退。後継ベーシストとして、古くからロットンと親しかったシド・ヴィシャスが採用された。このシドの加入で、ピストルズはよりスター性のあるバンドとなった。1978年に初のアメリカツアーを決行したが、嫌気がさしていたジョニー・ロットンはバンドを脱退。急遽アメリカツアーは中止され、実質上バンドの終焉となった。1979年にはシドが大量の薬物摂取で21歳の若さで死去。
その後1996年にオリジナル・メンバーで再結成し、ワールド・ツアーを実施。2002年に2度目の再結成。2006年には「ロックの殿堂入り」を果たすが、受賞を拒否。2007年にも再結成しワールド・ツアーを実施、2008年には日本のロック・フェスティヴァル「サマーソニック」に出演した。

映画『パンク侍、斬られて候』6月30日公開 主題歌解禁特別映像

■映画情報  

『パンク侍、斬られて候』
監督:石井岳龍 脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛 北川景子 東出昌大 染谷将太/浅野忠信/永瀬正敏/村上淳 若葉竜也 
近藤公園 渋川清彦/國村隼 豊川悦司
原作:町田康「パンク侍、斬られて候」(角川文庫刊)
6月30日(土)全国ロードショー

© ユニバーサル ミュージック合同会社