クールビズ浸透などで受注減少していたネクタイ卸売の(株)モンテローザ(京都)が破産

 (株)モンテローザ(TSR企業コード:026283336、法人番号:6130001022900、京都市中京区三条通烏丸西入御倉町64、設立平成13年2月、資本金1000万円、中山正博社長)は4月19日、京都地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には中筋斉子弁護士(京田辺法律事務所、京田辺市田辺中央1-5-5、電話0774-65-9987)が選任された。
 負債総額は1億6585万円。

 ネクタイの卸売を主体としていた。並行輸入品の取り扱いによる他社との差別化、またインターネットで通信販売を行うなど売上強化に努めていた。しかし、納品先の百貨店が偽物対策の一環から並行輸入品の取り扱いを縮小したことに加えて、夏場の軽装を推進する「クールビズ」の浸透により、ノーネクタイが一般化したことでネクタイ需要が減少。消費不況の影響もあり、経営環境は厳しさを増し事業継続を断念、今回の措置となった。

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