愛知製鋼、自動運転支援技術をトップセールス 「ITSフォーラム」初出展

 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)は、次世代に向け取り組んでいる「磁気マーカーシステム」(超高感度磁気センサを用いた自動運転支援技術)の認知拡大のため、8日から福岡市内で始まった「アジア太平洋地域ITSフォーラム」に初出展。藤岡社長、浅野弘明副社長がブースを訪問してトップセールスした。

 同社は、自動運転時代の到来を先取りし、自社の独自技術(MIセンサ)を応用した自動運転支援システムを開発。国土交通省や内閣府が国家プロジェクトとして行う実証実験にシステムを提供し、好結果が出ている。

 今回、同社が出資する自動運転技術開発のベンチャー企業である先進モビリティと共同で出展した。

 藤岡社長、浅野副社長は、「フォーラムに参加して、自動車を取り巻く環境の変化を肌で感じた。当社の技術を次世代に役立てたい」などと語り、会場でトップセールス。システムにかける意気込みの高さをうかがわせた。

 フォーラムは今年で16回目(今回の開催地は福岡国際会議場)。人・道路・自動車が相互に情報を受発信し、事故、渋滞、環境対策などを解決するシステムを総合的に話し合うイベント。展示のほか、10日までの3日間、専門家が集まり数多くのセッションを実施する。 

 愛知製鋼では、GPSの電波が届かないトンネル内、高架橋下での測定性能や、積雪、濃霧などの悪天候下での高い測地性能を、映像や模型、動くジオラマなどでわかりやすく展示している。

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