ラグビーW杯2019 海老名、公認キャンプ地に ルーマニア代表が滞在 海老名市

 2019年に日本で開催される「ラグビーワールドカップ(W杯)」の公認チームキャンプ地の一つに海老名市が内定した、と同組織委員会が4月20日に発表した。県内で内定を受けたのは、海老名と横浜の2市。内野優市長は「13万2千人の市民を代表し、ルーマニア代表チームを心から歓迎申し上げます」と歓待の言葉を述べた。

 ラグビーW杯は4年に1度開かれる世界一を決める大会で2019年は20か国が出場する。約7週間かけて開催される大規模な大会であるため、夏季五輪とサッカーW杯に次ぎ、「世界三大スポーツイベント」の一つに位置付けられている。

 W杯は、これまでラグビーの伝統国で実施されてきたが、日本はもちろん、アジア初開催となることからも今大会には注目が集まっている。

 ナショナルチームが練習・調整を行うために滞在する「公認チームキャンプ地」には、全国37都道府県の90自治体(共同応募含む)が名乗りを上げ、海老名市も「市をPRする機会になるのでは」とこれに立候補。このほど、世界ラグビーの統括団体・ワールドラグビーと(公財)ラグビーW杯2019組織委員会が協議した結果、海老名を含め全国59自治体が内定を決めた。

次は歓迎に力を

 海老名に滞在するルーマニア代表は、世界ランク17位(4月時点)で東ヨーロッパの強豪。W杯開幕戦の9月20日に日本と対戦するチームでもある。同国は海老名のほか、さいたま市や武蔵野市、兵庫県淡路市などにも滞在する予定となっている。

 内野市長は内定を受け、「市として、できる限りの『お・も・て・な・し』をルーマニア代表チームに捧げるとともに、組織委員会や県と連携を図りながら、素晴らしい大会となるようALL海老名で精いっぱい努めていく」とコメント。

 県ラグビーフットボール協会の丹治明会長は「県内から海老名と横浜の2市が選ばれ嬉しく思う。これを機会にラグビー熱がますます高まれば」と話し、市ラグビーフットボール協会の武田小三郎会長は「市内施設が集約されていることやアクセスの良さが評価されたのでは。日本代表の初戦相手チームが来ることに運命的なものを感じるし、市民の『心のレガシー』になると思う。今後は行政とタイアップして歓迎ムードを作っていきたい」と期待を込める。

 なお、具体的なトレーニング施設・宿泊施設は非公開となっている。

© 株式会社タウンニュース社