俳優の湯本健一がオスカープロモーションの若手男性俳優で構成される「男劇団 青山表参道X」の旗揚げ公演『SHIRO TORA~beyond the time~』(6月14日より東京・渋谷区のAiiA2.5 Theater Tokyoで上演)に出演する。
現代にタイムスリップしてきた白虎隊と、福島県の男子校、私立白山高校演劇部の高校生たちとの遭遇を描く本舞台で湯本が演じるのはなんと帰宅部の生徒役。湯本に本舞台の見所や自身の役所、舞台への意気込みなどを聞いてきた。
—— 「男劇団 青山表参道X」は30人の期待の若手俳優で構成される注目の劇団です。その中で湯本さんはどんな立ち位置で頑張っているんですか?
湯本:自称飛び道具ということで頑張っています(笑)
—— 飛び道具?
湯本:面白いことをやるんだよって言って十中八九面白いことができるかというとそういうわけではないんですけど、関係ないところでぽろっとやったことがハマっていたり、笑ってもらえたり……。そういう立ち位置という意味なんです。
—— 天然キャラってことですか?
湯本:自分で自分のことを天然っていう人は少ないと思いますけど……それに近いと自負しています(笑)
—— そもそも「男劇団 青山表参道X」にはどんな経緯で参加することになったのですか?
湯本:自分はもともと声優の専門学校に行っていたんです。その後、声優活動をしていたんですけど、2年前にオスカープロモーションに入ることになり、「男劇団 青山表参道X」にも参加することになったんです。
—— プロフィールを見ていましたが、バイクと格闘技が得意だと聞きました。
湯本:バイクは高校生の頃からずっと乗っていて、自分でもバイクをいじったりしています。大好きなんです。
—— 格闘技も得意で少林寺拳法をやっていたとか。
湯本:格闘技は中学が柔道で、高校の時に少林寺拳法をやっていたんです。上京してからも空手とキックボクシングを1年くらいやっていました。元々特撮のアクションなんかが好きだったし、格闘技はそんなアクションの仕事が来た時にかっこよくできたらと思って続けてきたんです。
—— 憧れているアクションスターはいるんですか?
湯本:そんなにいないんですけど、スタントマンやスーツアクターで活躍された高岩成二さんには憧れがあります。かっこいいなって思うんです。
—— 湯本さん自身はアクションスターを目指しているんですか?
湯本:そういうわけではないんです。元々部活でやっていた流れで続けてきたんです。アクションシーンに役立てばと思っているんですけど、本格的にアクションスターを目指すという感じではないです。自分の芝居のプラス要素として使えればいいなって思ってやっているんです。
—— 今回の舞台ですが、湯本さんの役所は?
湯本:帰宅部の生徒役です。
—— 白虎隊のほうではないんですね。格闘技をされているのでそっち側の役かと思っていました。
湯本:僕は生徒役なんです。沖津海友君とダブルキャストで頑張ろうと思っています。まだ稽古前なのでどんな役柄かは言えないのですが。
—— 今回が「男劇団 青山表参道X」の旗揚げ公演。旗揚げに対する思いを聞かせてください。
湯本:僕は劇団というものに以前からすごく憧れがあったんです。劇団に入っている友人がいて、いいなって憧れを持っていた時代なんかもあったりして。だから、この「男劇団」に参加できて、何十年後かに第2期生、3期生と続いていくだろう中で、その旗揚げ公演に関われるっていうことがとても光栄だと思っています。お客さんに楽しんでもらうのはもちろんですが、将来入る後輩たちが初代の僕らの公演を見た時にすごいって思ってもらえるような舞台にしたいなって思っています。ぜひ期待していてください。
(撮影・インタビュー:名鹿祥史)
男劇団 青山表参道X旗揚げ公演『SHIRO TORA~beyond the time~』はAiiA2.5 Theater Tokyoにて6月14日~6月17日(全6公演予定)まで上演