パイレーツが16安打10得点の猛攻でWソックスとの打撃戦を制す

【パイレーツ10-6ホワイトソックス】@ギャランティード・レート・フィールド

初回に4点のビハインドを背負ったパイレーツだったが、各打者が毎打席を雑にすることなく質の高い打撃をすることを心掛けた結果、打線がしっかり機能し、最終的には4点のリードを奪ってホワイトソックスとの打撃戦を制した。初回の攻撃がわずか15球で終わり、直後に4点を先制されるという悪い流れのなか、クリント・ハードル監督は辛抱強く好球を待ち続けることを指示。パイレーツの選手たちはそれを見事に実行に移し、16安打10得点の猛攻で逆転勝利を収めた。

試合序盤で大きなリードを奪われたとき、ビハインドを背負っている側のチームは打撃が雑になり、次々にアウトを積み重ねていくことがよくある。ハードルはそれを危惧し、「ビハインドを背負っているときこそ試合をスローダウンさせるべきなんだ」と考えて選手たちに指示を出した。「慌てる必要はないんだ。打席で自分ができることをしっかりやろう」というハードルの言葉通り、パイレーツの選手たちは質の高い打撃をすることを心掛け、2回表に一挙4得点で同点に。直後の2回裏に勝ち越しを許したものの、5回表にコリン・モランの2点タイムリー二塁打などで3点を奪って逆転に成功し、6回表にもジョシュ・ベルのタイムリー三塁打などで2点を追加して試合の主導権を握った。

先発のイバン・ノバは味方のまずい守備に足を引っ張られる場面もあり、2回5失点と不本意なピッチングに終わったが、後を継いだ5人のリリーバーが合計7イニングを1失点に抑える好投を見せ、ホワイトソックスの勢いをシャットアウトしたのは見事だった。特に2番手のタイラー・グラスナウは2回1/3を投げて被安打1、奪三振3、無失点の好投。5回表にチームが逆転に成功したため、グラスナウには今季初勝利が記録された。

なお、パイレーツはこの勝利によりハイレベルなナ・リーグ中部地区のなかで3位をキープし、この日敗れた地区首位のカージナルスとの差を1ゲームに縮めている。

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