前日6安打のスプリンガーが逆転打 アストロズ首位浮上

【アストロズ4-2アスレチックス】@オークランド・コロシアム

前日に1試合6安打の球団タイ記録を樹立したジョージ・スプリンガーが、日本時間5月9日のアスレチックス戦でチームに勝利をもたらす逆転打を放った。1対2と1点ビハインドで迎えた5回表、アストロズは二死走者なしからブライアン・マッキャンが死球、ジェイク・マリズニックが二塁打で出塁して二、三塁のチャンスを迎え、ここでスプリンガーがセンターへの逆転2点タイムリー二塁打。好調のリードオフマンが一振りで試合をひっくり返し、アストロズはこの日敗れたエンゼルスを抜いてア・リーグ西部地区の首位に浮上した。

スプリンガーは「マッキャンが死球で出塁して、ジェイク(・マリズニック)が素晴らしいバッティングでチャンスを広げてくれた。(逆転打は)チームのみんなのおかげだよ」とチーム全員で勝ち取った勝利であることを強調した。スコアブックを見てみると、アストロズで無安打に終わったのは途中出場のジョシュ・レディックだけ。先発出場した9人全員がヒットを放ち、三振はチーム全体で5つだけだった。各選手が質の高い打撃を続けた結果、相手投手にプレッシャーを与え、スプリンガーの逆転打に繋がったということだろう。

アスレチックスの先発はノーヒッターを達成するなど今季好調のショーン・マネイア。A.J.ヒンチ監督も「彼はタフな投手だ。ストライクゾーンの高低を上手く使えるし、様々な球種を使い分けることができる」と強敵であることを認めていたが、ボール球に手を出さず、好球必打を徹底することで好投手の攻略に成功した。

先発のランス・マカラーズJr.は決め球であるカーブの制球に苦しみながらも5回2失点の力投。マーウィン・ゴンザレスのタイムリーでリードを2点に広げた6回からは継投に入り、ブラッド・ピーコックが2イニング、クリス・デベンスキーとケン・ジャイルズが各1イニングを無失点に抑えてリードを守り抜いた。ジャイルズは日本時間5月2日のヤンキース戦で9回表に4失点を喫して以来の登板となったが、アスレチックスの攻撃を打者3人で抑えて今季4セーブ目をマーク。守護神復活を印象付けた。

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