ヘリクソンが6回までパーフェクトの快投で今季初勝利

【ナショナルズ4-0パドレス】@ペトコ・パーク

4月中旬にメジャー昇格を果たして先発ローテーションに加わったジェレミー・ヘリクソン(ナショナルズ)が日本時間5月9日のパドレス戦で見事なピッチングを披露し、今季初勝利をマークした。この日のヘリクソンは速球とチェンジアップのコンビネーションを中心にストライクゾーンを支配し、6回まで毎回奪三振&打者18人を完璧に抑える快投。7回裏先頭のトラビス・ジャンコウスキーにヒットを浴びて完全試合達成の夢は潰え、二死からフランチー・コルデロにヒットを許してピンチが広がったところで降板となったものの、7回途中まで91球を投げ、被安打2、奪三振8、無四球、無失点という素晴らしいピッチングで今季初勝利を挙げるとともにチームを3連勝に導いた。

5回表にマット・アダムスのタイムリー二塁打とペドロ・セベリーノのタイムリーで2点を先制したナショナルズは、7回表にヘリクソンが自らタイムリー二塁打を放って3点目。これがその後の投球に影響を及ぼしたのかどうかは定かではないが、完全試合の可能性はともかく、チームが勝利する可能性をグッと高める一打となったことは間違いない。ヘリクソンは試合後、「みんな完全試合やノーヒッターを意識しないと言うけれど、5回や6回まで可能性が残っていれば、意識せずにはいられないよね」と本音をポロリ。しかし、「でも、マウンドに行けばそんなことは忘れて自分のピッチングに集中できたよ」と語った通りの見事なピッチングだった。

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