なでしこジャパン アジア杯優勝を報告 ベレーザ2選手が表敬訪問 多摩市

メダルを手にする田中選手(左)と清水選手

 4月にヨルダンで行われた女子サッカー「AFC女子アジアカップ」で優勝した日本代表「なでしこジャパン」。多摩市をホームタウンとする「日テレ・ベレーザ」に所属する日本代表の田中美南選手と清水梨紗選手が4月26日、多摩市役所を表敬訪問し、阿部裕行多摩市長にW杯の出場権獲得と、優勝を報告した。

 アジアNo.1を決めると同時に、来年フランスで行われる女子W杯の予選を兼ねて行われた今回のアジアカップ。日テレ・ベレーザからは、田中、清水両選手の他に、阪口夢穂、有吉佐織、山下杏也加、隅田凛、長谷川唯の5選手が選出。グループステージ初戦で、ベトナムと対戦し田中選手のゴールなどで4対0で勝利を収め、続く韓国戦はスコアレスドロー。3戦目となるオーストラリア戦を1対1で引き分け、グループ2位で予選を突破した。準決勝は中国を相手に3対1で勝利し、決勝では、グループステージで引き分けたオーストラリアと対戦。劣勢ながらも、多摩市出身で現在ドイツで活躍する横山久美選手のゴールで1対0で勝利を収め、2大会連続の優勝を決めた。

 この日、優勝と来年のW杯出場権獲得の報告のため、多摩市役所を訪れた田中選手と清水選手。1階の市民課などをサプライズで訪問すると、窓口を訪れていた市民や職員から大きな拍手が送られた。その後、阿部市長から、コンディションの維持などについて質問が寄せられ、「W杯も、ベレーザでも優勝目指して頑張ってほしい」と激励の言葉が贈られた。

 今大会を振り返り清水選手は「優勝したいと思っていたので、W杯出場を決められてホッとした。これから本大会に向けてやれることをやっていきたい」と抱負を語った。田中選手は「短期間で5試合は厳しかった。誰が試合に出るかわからない中で、選手たちは良いモチベーションで臨み、チームとしても戦えていた。W杯出場権の獲得、アジアカップ優勝は通過点。これからはチームで成績を残していきたい」と意気込みを語った。

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