不調に苦しむマーゴの活躍でパドレスが接戦を制す

【ナショナルズ1-2パドレス】@ペトコ・パーク

いわゆる「2年目のジンクス」に苦しむマニュエル・マーゴ(パドレス)が自身の持ち味を存分に発揮し、チームを勝利に導いた。試合開始前の時点で打率.179という不調に苦しんでいたマーゴは、日本時間5月10日のナショナルズ戦に「8番・センター」で先発出場。2回裏の第1打席で内野安打を放って気を良くしたのか、1点を先制された直後の4回裏には一死二塁のチャンスでレフトオーバーの同点タイムリー二塁打を放ち、イニングの先頭打者として迎えた7回裏の第3打席ではセンター前ヒットで出塁したあとに二盗と送球ミスで三塁まで進み、マット・シーザーのタイムリー二塁打で決勝のホームを踏んだ。8回裏の第4打席では一塁ゴロに倒れたものの、今季初の1試合3安打をマークしてチームの勝利に大きく貢献。パドレスは接戦を制してナショナルズ3連戦の被スイープを回避した。

試合後、マーゴは「日々の努力が成果となって現れたのは嬉しいよ。僕にできるのは良い結果が得られるように努力を続けることだけだからね」と充実感を滲ませながら試合を振り返った。マーゴはナショナルズ3連戦に突入するまで、今月16打数1安打という大不振に陥っていた。しかし、ナショナルズとの3連戦では2本の長打を含む10打数5安打の活躍。アンディ・グリーン監督は「彼はたくさんの努力をしている。その努力が成果として現れるようになりつつあるし、不調の峠を越えつつあるんじゃないかな」と若き正中堅手の活躍を喜んだ。

もちろん、投手陣の頑張りも見逃せない。先発した新人左腕のジョーイ・ルケーシーは、アンソニー・レンドンに先制弾を許したものの、5回1失点の好投で今季の防御率を2.98とした。6回以降はクレイグ・スタメンが2イニング、カービー・イエーツとブラッド・ハンドが各1イニングを無失点に抑え、ナショナルズに主導権を渡さず。ナショナルズ打線から12三振を奪い、接戦をモノにした。

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