ドジャースが適時打1本・6得点と珍しい試合運びで連敗ストップ

【ダイヤモンドバックス3-6ドジャース】@ドジャー・スタジアム

現在3連敗中のドジャースはエースのクレイトン・カーショウやコリー・シーガーなど故障者が続出している中で苦戦を強いられている。ダイヤモンドバックスとの2連戦を迎えたチームは前日の初戦を5対8で落とした。連敗を止めるため第2戦に臨んだドジャースは今試合では終盤までシーズン中でも珍しい形で得点を積み上げる形となった。

この日のドジャースの先発は未だ勝ち星がないアレックス・ウッド。前回登板では敵地、チェイス・フェールドで登板しているが5回1失点の好投も勝利には結びつかなかった。今季初勝利をかけてあがった初回は1死からニック・アーメッドに一発を打たれいきなり先制を許す。その後も四球で走者を出すが後続を抑え、最少失点で最初の投球を終えた。一方のダイヤモンドバックス先発、パトリック・コービンは4勝負けなしと絶好調だ。コービンの初回の投球は先頭打者のクリス・テイラーに四球を与えるも2死から捕手、アレックス・アビラの強肩でテイラーの盗塁を阻止し、こちらも無失点スタートとなった。

反撃したい4回のドジャースの攻撃ではテイラーがヒットで出塁すると1死からコービンの制球が崩れ始め2者連続四球により満塁のチャンスをつくる。2死としてオースティン・バーンズの打席時にコービンの暴投で同点に追いついた。その後の6回にはヤスマニ・グランダルの出塁をきっかけにまたも満塁の場面を迎えるとカイル・ファーマーの犠牲フライで勝ち越しに成功。チャンスが続くドジャースは満塁からテイラーの押し出し死球やダイヤモンドバックスの4番手、シルビーノ・ブラッチョの暴投でさらに2点を追加しスコアは3対1。この回はタイムリーなしで逆転。先発のウッドは5回1失点と好投し、2番手のペドロ・バイエズの登板後に起こった不思議な出来事だった。

一方のダイヤモンドバックス先発のコービンも5回1失点。しかし、リリーフ陣の不調で逆転を許してしまう。それでも7回にポール・ゴールドシュミットのタイムリーなどで2点を返し2対4と接戦に持ち込んだ。追撃ムードが高まるチームに引導を渡したのはドジャースのベテラン、チェイス・アトリーの貴重なタイムリーツーベースだった。8回に1死一塁からこの日、DLから復帰したヤシエル・プイーグのヒットで走者一・二塁のチャンスをつくるとアトリーがホルヘ・デラロサのスプリットをセンター方向へと運び、ドジャースが6対3と試合の行方を決定づけた。

最終回は守護神、ケンリー・ジャンセンが締めて試合終了。これでドジャースは連敗を「3」で止めた。もし、アトリーの一打がなければタイムリーなしで勝利する可能性もあった珍しい試合展開だった。一方のダイヤモンドバックスはリリーフ陣が崩れ、序盤のリードを守ることができずこちらの連勝は「3」で止まった。

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