一家の宝、再び繁殖へ 和牛農家・川越さん(西都)

9年ぶりに農場に戻ってきた「第7ゆみ36」に愛情を注ぐ川越伸一さん=西都市穂北

 「祖父から3代受け継いできた系統の牛で、再び繁殖を目指したい」。8年前の口蹄疫でワクチン接種の対象区域に入り、全66頭を殺処分された西都市穂北の和牛繁殖農家川越伸一さん(47)は、今年1月、1頭の高齢な雌牛「第7ゆみ36」を購入した。10年前に川越さんの牛舎で生まれ、区域外の西米良村の農家に買い取られていた。口蹄疫の惨禍を逃れ、9年ぶりに戻ってきた。

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