【MLB】大谷翔平は打者、投手「どちらが優れてる?」 “究極の二択”米で議論に

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

米テレビ局「FOXスポーツウェスト」がアンケート実施

 エンゼルスの大谷翔平選手は9日(日本時間10日)、敵地でのロッキーズ戦に代打出場し痛烈な中前打を放った。開幕から投打で活躍を見せる二刀流ルーキー。日本でも何度も議論された“お題”を米テレビ局「FOXスポーツウェスト」は「ショウヘイ・オオタニは打者と投手、どちらが優れている」と議論。同番組のツイッターではアンケートを実地し、ファンからも意見を求めた。

 大谷はここまで打者として打率.344、4本塁打、14打点、投手として3勝1敗、防御率4.10の成績を残し開幕から二刀流を体現している。数字だけを見れば「打者・大谷」がやや優勢とみられるが「FOXスポーツウェスト」は8日(日本時間9日)の試合前に“究極の二択”を取り上げ解説者、アナウンサー、そしてマイク・ソーシア監督に意見を求めている。

 解説を務めたメジャー通算132勝投手のマーク・グビザー氏は投打共に評価しながらも「チームにとっての価値は投手としての方が高いと思う。彼の平均球速は97マイル。先日彼がシアトルで投じたスライダーは私が見てきた中で最高だった。スプリッターは強烈だ。彼はマウント上で支配的だ」と投手・大谷を絶賛した。

ツイッターのアンケートでは打者がわずかに優勢

 一方、今季で17シーズン目を迎えるエンゼルスのアナウンサーを務めるホセ・モタ氏は打者・大谷を評価した。打者としてスランプのない打撃内容に焦点を当て、試合前の段階では「彼は10得点を記録し、得点圏打率は.500。2アウトで得点圏に走者がいる場合は5打数5安打10打点を記録している。打者の方が優れていると思う」と勝負強い打撃を評価している。

 同番組の公式ツイッターも「現在のショウヘイ・オオタニは打者と投手、どちらが優れている?」とアンケートも実施。最終結果は打者・22%、投手・13パーセント、どちらも最高・65%。打者としての出場試合数が多いのは当然だが、インパクトを残している点で打者が優勢という結果となった。

 そして最後に同番組はエンゼルスのマイク・ソーシア監督にも投手・大谷、打者・大谷の究極の選択を尋ねている。ソーシア監督は「彼は両方で貢献している。彼が先発した試合は1試合を除いてすべて勝っている。打撃でも勝利に貢献していることは間違いない。幸運にも我々は選ぶ必要がない。両方で起用することができる。彼はグレイトだよ」と、23歳のルーキーが挑戦する二刀流を称賛し投打共に認めた。

 メジャーでは前例のない才能を持った日本人ルーキーが見せる二刀流の活躍。結果を残し続けるたびに、この議論は何度も繰り返されるだろう。シーズンが終了した時に米メディアは打者・大谷、投手・大谷のどちらに評価を下すのか注目だ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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