午前4時半からビラ 「無念晴らす」3年前の事件に合わせ 箱根町・湯河原町・真鶴町

まばらな通勤者などに声をかける

 湯河原駅近くで発生した女性殺人放火事件から3年が経ち、小田原署員と捜査一課関係者10人が4月20日早朝に駅で情報提供を求め、ビラを配った。3年前の事件は朝方に民家の火災が発生。現場方向からJR湯河原駅に向かう人物が防犯カメラから分かり、県警は公式HPで動画などを公開してきた=写真下。

 これまで約1万人に聞き込みなどの捜査を行い、153カ所のカメラ映像を分析したが、有力情報に結び付いていない。今年は「被害者と遺族の無念を晴らす」(捜査関係者)思いで事件同様の平日・早朝にこだわった。3年前の事件当日も湯河原駅を利用したという年配の男性は「あの日の事は警察に情報提供してきた。もうあの通りは歩きたくない」。当時客待ちで駅にいたというタクシーの運転手は「頑張って下さいとしか言えない。早く捕まってほしい」と話していた。
 

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