フェラーリF1、ウイングレット付きミラーをハロに装着。安全規則を空力的に活用

 フェラーリは、F1第5戦スペインGPに向けて、コクピット保護デバイスのハロに装着する斬新な形状のミラーを用意してきた。
       

 従来のミラーの位置では、ハロの導入もあり、背後が十分に見えないという指摘がなされてきた。ワイドで位置の低いリヤウイングが導入されて以来、後方の視界がより一層遮られ、それが接触事故につながるケースがあると考えられている。

 視界の問題を解決するため、中国GPとアゼルバイジャンGPの間にFIAは、ハロにミラーを装着することを許可するという通知を行った。これに真っ先に対応したのがフェラーリということになる。

 そのデザインがスペインGPの木曜に登場し、フェラーリはレギュレーションの文言に沿った形で、新型ミラーに空力的効果を狙ったウイングレットを装着していることが明らかになった。
 このデザインではウイングレットはミラーの一部であるとみなされると、F1.comは伝えている。

 フェラーリの空力担当者たちは、安全面で行われたレギュレーション変更を、パフォーマンス向上のためにうまく活用する方法を見つけ出したものと考えられる。

 このデザインは金曜プラクティスでのテスト用なのか、週末を通して使用されるのかはまだ明らかになっていない。

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