日本ギフト大賞「カフェパンセ」に神奈川賞 店の看板タルトが評価 藤沢市

神奈川賞を受賞したタルトを持つ店主の金井さん

 鵠沼橘の「カフェパンセ」(金井元店主)の「こだわりのモカチーズとアボカドのタルト」が先月26日、地域に根差した魅力ある贈り物を紹介する「日本ギフト大賞」の神奈川賞に選ばれた。

 このタルトは、15年前に「ケーキ屋にない、カフェらしいデザートを作ろう」と、金井さんが考案し商品化。スライスしたアボカドとエスプレッソの一番濃いエキスとチョコレートを混ぜたクリームチーズの濃厚な味わいが評判となり、店を代表する商品となった。

 選考では、販売実績やカフェの利点を生かしエスプレッソのエキスを使用するなどのオリジナリティが評価された。

 金井さんは「素直に賞をいただけてうれしい。これからもお客さんに喜ばれる商品を届けたい」と語った。

 同大賞は、ギフト文化を活性化し、全国各地の特産品に光をあてようと2015年に創設。有識者や全国の新聞社が選考委員を務め、商品を表彰する。神奈川賞は都道府県別に1点ずつ選ばれる賞のひとつで、最高賞には奈良県・(株)梅守本店の「季節の手鞠わさび葉寿し」が輝いた。

 同店は30年前にオープン。金井さんによると初めはコーヒーが中心でデザートや軽食の品数は数種類だったが、客の8割が女性だったことから、キッシュやタルトなどの商品開発に力を入れた。

 7年ほど前からインターネットの取り寄せサイトでも商品販売を始め、現在の品数は20種類以上。全国から注文が寄せられている。タルトは1つ2900円(税込)。

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