ベラスケスが12Kの力投 フィリーズ暫定首位タイ浮上

【ジャイアンツ3-6フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

フィリーズは日本時間5月11日に唯一行われたデイゲームであるジャイアンツ戦に6対3で逆転勝利を収め、1982年以来36年ぶりにジャイアンツとの4連戦をスイープ。ナイトゲームが予定されているブレーブスと並び、暫定ながらナ・リーグ東部地区の首位タイに浮上した。フィリーズが地区首位に立つのは、地区優勝を飾った2011年のレギュラーシーズン終了時以来7年ぶり。先発のビンス・ベラスケスは1回表にグレガー・ブランコに1号先頭打者アーチ、続く2回表にはアレン・ハンソンに3号ツーランを浴びて序盤の2イニングで3点を失ったものの、その後は完全に立ち直り、6回101球を投げて12三振を奪う力投でチームの逆転勝利を呼び込んだ。

フィリーズ打線は3~5番の3人がチームの全得点を叩き出す見事な活躍でベラスケスを援護した。3点ビハインドで迎えた4回裏、フィリーズは3番のオドゥベル・ヘレーラの二塁打などで無死二、三塁のチャンスを作り、4番のリーズ・ホスキンスが反撃開始の狼煙となるタイムリー。さらに続く5番のカルロス・サンタナがレフトスタンドへ6号逆転スリーランを叩き込んで試合をひっくり返した。5回裏と7回裏にはヘレーラがタイムリーを放って6対3。このリードをセランソニー・ドミンゲス、ルイス・ガルシア、ヘクター・ネリスの3投手が完全リレーで守り抜いた。2本のタイムリーを放ったヘレーラは、昨季から続く連続出塁を39試合に伸ばし、球団歴代8位に浮上。なお、球団記録はマイク・シュミットが1981~1982年に記録した56試合連続出塁となっている。

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