古河機械金属の18年3月期連結決算、経常増益81億円

 古河機械金属の18年3月期連結決算は、売上高1676億9500万円で前期比11・9%増、経常利益81億500万円で同比12・5%増、純利益47億7400万円で同比12・2%増。

 産業機械、ロックドリル、ユニックの機械事業と金属および化成品部門で増収。損益面では産業機械、ロックドリル、電子、化成品部門の増益などから増益となった。機械事業のうち、産業機械は破砕機、粉砕機などが増収となったことなどから前期比9億円の営業増益。ロックドリルは国内向けは熊本地震復旧工事、リニア中央新幹線向けなどでトンネルドリルジャンボの出荷が増加したほか、堅調な建設投資を背景に油圧ブレーカの需要も増加。海外向けも油圧クローラドリル、油圧ブレーカの出荷が好調だったことなどから同比9億円の営業増益。ユニックは、国内でユニッククレーンの最新モデルの出荷が増加したほか、海外でのミニ・クローラクレーンの出荷が好調で増収となったが、鋼材値上げや佐倉工場の設備投資の先行費用負担などから同比3億円の営業減益。

 金属は銅価上昇と円安影響で増収となったが、買鉱条件の悪化や電気銅販売量の減少などから減益となった。電子は主力の高純度金属ヒ素が主要用途である化合物半導体が好調で、販売量が増加したことなどから増収増益。化成品は亜酸化銅の主要用途である船底塗料の需要が増加したことなどから増収増益となった。

 今期予想は売上高1690億円、経常利益56億円、純利益37億円。配当予想は50円で据え置き。

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