スタメン復帰のファンが躍動 マイコラスは開幕5連勝

【カージナルス2-1パドレス】@ペトコ・パーク

本拠地ブッシュ・スタジアムで宿敵・カブスとの3連戦をスイープしながらもツインズに連敗を喫したナ・リーグ中部地区首位のカージナルスは、今日から敵地ペトコ・パークに乗り込んでのパドレス4連戦。その初戦に頼れる男が戻ってきた。股関節を痛めて4試合を欠場していたトミー・ファムは「1番・センター」で先発出場し、初回はヒットで出塁したあとに暴投と捕逸で三塁へ進み、ホゼ・マルティネスの犠牲フライで先制のホームイン。5回表にはレフトスタンドへ6号ソロを叩き込んだ。先発のマイルズ・マイコラスは7回裏二死からラフィー・ロペスに一発を浴びたものの、7回途中1失点の好投。カージナルスはファムが全得点に絡む活躍を見せて2対1で勝利し、マイコラスは開幕から無傷の5連勝となった。

ツインズとの2連戦でわずか1得点に終わるなど、打線に元気のない状態が続いているカージナルスだが、ファムは輝きを失っていなかった。初回にヒットで出塁して先制のホームを踏み、5回表にはこの試合の決勝点となるソロアーチ。今季は打率.330、出塁率.444、OPS1.007という素晴らしい成績を残しており、昨季の活躍がフロックでないことを証明するとともに、カージナルスにとって不可欠な戦力となっている。一方、マイコラスは100球目をスタンドへ放り込まれたものの、相変わらずの安定したピッチング。特に制球力はメジャーでも有数のレベルにあり、与四球率0.58とK/BB11.67はメジャーベストの数字である。ファムの活躍、そしてマイコラスの連勝がどこまで続くか注目だ。

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