FIA F2第3戦スペイン レース1:ラッセルが荒れたレースを制し2勝目。牧野が9位入賞

 5月12日、スペイン・バルセロナで行われた2018年FIA F2第3戦スペインのレース1は、ジョージ・ラッセル(ART)が今季2勝目を飾り、日本の福住仁嶺(アーデン)は11位、牧野任祐(ロシアンタイム)は9位だった。

 昨日行われた予選ではアレキサンダー・アルボン(ダムス)がポールポジションを獲得。牧野は7番手、福住は17番手スタートとなる。

 レース1の周回数は37周。ミディアム、ソフトの両タイヤを使用する義務がある。

 小雨が降るなかスタートしたレースは、ポールのアルボンがスタートをミス。2番手スタートのニック・デ・フリース(プレマ)がホールショットを奪ってみせる。アルボンは4番手に後退、ジョージ・ラッセル(ART)が2番手につけた。

 後方では2コーナーでマキシミリアン・ギュンター(アーデン)が他車と接触しコースアウト、このレースのリタイア第1号となってしまった。このアクシデントの影響でバーチャルセーフティカー(VSC)が導入される。

 4周目にVSCが解除されレース再開。牧野はスタートからポジションを1つ落とし8番手を走行する。

 6周目、ラッセルがデ・フリースを交わしトップに立つ。その後方、ロベルト・メリ(MPモータースポーツ)に対し1コーナーでアウトから仕掛けたラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)がコースアウトしリタイア。2度目のVSCが導入された。

 12周目にはアルジュン・マイニ(トライデント)がコースアウトしグラベルに立ち往生。このレース3度目のVSCが導入された。

 7番手を走行していた牧野は14周目にピットイン。ソフトからミディアムにタイヤを交換し13番手でコース復帰する。その牧野は19周目、後ろから接近してきたショーン・ゲラエル(プレマ)に先行を許してしまう苦しい展開となる。

 ポールスタートのアルボンは21周目、デ・フリースに交わされると、24周目にはルカ・ギオット(カンポス)にも交わされ4番手までポジションを落とした。

 25周目、トップのラッセルと2番手デ・フリースは同時にピットイン。どちらも大きなロス無くタイヤ交換作業を終え、ラッセルはポジションをキープしたままコース復帰を果たした。

 28周目の1コーナーでゲラエルとデルトラズが接触しスピン。2台ともグラベル上でストップしてしまい、このレース4回目のVSCが導入されることとなった。

 レース再開直後、5コーナーで2番手のデ・フリースがラッセルのインに飛び込むもオーバーテイクは失敗。アタックは不発に終わってしまう。

 レースは60分の時間制となり、予定周回より1周少ない36周で終了。6周目でトップに立ったラッセルが今季2勝目を飾った。2位にデ・フリース、3位にランド・ノリス(カーリン)がつけ、ポールスタートのアルボンは5位フィニッシュを果たしている。

 福住は17番手スタートから6ポジションアップの11位完走、最終ラップにチームメイトに交わされた牧野は9位フィニッシュとなった。

 レース2は日本時間の5月13日(日)、18:30から行われる。

Pos No Driver Team Time/Gap

1 8 G.ラッセル ART 1h02’58.902

2 4 N.デ・フリース プレマ・レーシング 1.036

3 19 L.ノリス カーリン 1.760

4 14 L.ギオット カンポス 5.714

5 5 A.アルボン ダムス 6.098

6 7 J.エイトケン ART 8.214

7 18 S.セッテ・カマラ カーリン 9.830

8 1 A.マルケロフ ロシアンタイム 20.857

9 2 牧野任祐 ロシアンタイム 23.950

10 21 A.フォコ チャロウズ 25.289

11 12 福住仁嶺 アーデン 29.150

12 15 R.ニッサニー カンポス 36.719

13 9 R.メリ MPモータースポーツ 58.771

14 6 N.ラティフィ ダムス 1Lap

NC 3 S.ゲラエル プレマ・レーシング DNF

NC 20 L.デルトラズ チャロウズ DNF

NC 16 A.マイニ トライデント DNF

NC 10 R.ボシュング MPモータースポーツ DNF

NC 17 S.フェルッチ トライデント DNS

NC 11 M.ギュンター アーデン DNF

© 株式会社三栄