障害者のクライミング体験会が12日、秦野市戸川の県立山岳スポーツセンターで開かれた。
競技人口の裾野を広げようと、2016年から2年に1度開催することになり、2回目。スポーツクライミングが東京五輪の正式種目に選ばれたことでトップ選手のテレビ出演が相次ぎ、人気が高まっている。
県立平塚盲学校に通う視覚障害者と保護者ら25人が参加。同校には全国的にも珍しい高さ8メートルのクライミング用の壁があり、クライミング部が活動している。
参加者は「ホールド」と呼ばれる突起を手でつかみながら、高さ15メートルの壁を登っていった。家族も協力し「頭の上」「右膝の隣」などと声を掛け、登る方向を指示した。
同校中学部3年の男子生徒(14)は「きつかったが、諦めずに登り切ることができてよかった」と話していた。